在宅看取り

久しぶりに在宅見取りをしました。統括所長であり、ほぼ「めぐみの家」で日勤看護師をしているため緊急の当番は回ってきません。しかし、昨夜は特別です、めぐみの家の入居者様、家族は自宅で見取りたいと入居当時から言われていました。普段はそれぞれの家庭があり仕事がある子供さんたち、終末と言われ3ヶ月が過ぎゴールデンウィークに入り家族が集まりました。皆様自宅での看取りあきらめていました。本人が私に目だけで訴えるんです「自宅で死にたい」と、家族に覚悟ができているならつれて帰られてはどうですか?私が毎日通いますから。と話、次の朝、家族と共に酸素吸入、吸引器、医療用麻薬、経鼻(鼻から胃までチューブが入り栄養を注入する)から医療用麻薬注入するための注射器、チューブが胃に入っているかどうか確認するための聴診器などもって自宅に3日の朝帰られました。4日の10時訪問したとき穏やかに反され特別変化はありませんでした。家族様から昨夜食事を注入するときチューブが胃に入っているかどうか確認するため胃液を吸引したところ褐色だった、と言われました。死が近いことと、最期の呼吸状態を説明し、本人に「もう、頑張らなくていいよ」と言い帰宅しました。22時家族様から呼吸が停止したと連絡いただきすぐに伺い医師の死亡確認後、自宅に居られた方全員でシャンプーし、身体を拭き髭をそりきれいにしてお気に入りのアルマーニのスーツを着せて、葬儀屋さんの到着を待ちました。はじめは、葬儀屋さんで湯灌を考えておられましたが、「折角家族様がそろっておられるのだから皆さんできれいにしてさし上げるのはどうですか」と話したところ「みんなでやってみよう」ということになりました。とても理想的な、お看取りでした。「やっぱり自宅がいいなあ」とつぶやきながら自宅に帰りました。1時少し過ぎていましたが、充実感に満たされていました。