自然死を決断

その後の義母ですが、水分の呑み込みも難しい、体を自力で動かすこともできない、普通なら水分や栄養補給のため『点滴を』と考えるところですが、主人も私もこれ以上何もしたくないと思いました。しかし本人がどうなのか聞かなければなりません。思い切って聞いてみました、「このまま何もしなかったらどうなるかわかるよね、点滴して水分入れてもらいましょうか?」か細い声で「いらない」といいました、私は泣きながらもう一度言いました「本当にそれでいいの、前の点滴はつらかった?」「うん」とうなづきました。そこで私は「今は痛いところもしんどいこともないよね、何も食べなかったらね、脳でね痛みを感じなくなるホルモンが出てねお母さんは苦しまないのよ、呼吸が苦しそうに見えてもねお母さんは苦しくないのよ、枯れていくようにお父さんのもとに行けるのよ、もう少し面倒見させてね」義母は小さくうなづきました。